株式会社AokiApp代表取締役の青木勇樹が、2023年4月14日~16日の三日間に渡って開催された世界的ハッカソンイベント「ETHGlobal Tokyo」にて、画像圧縮技術を用いたオンチェーンNFTコレクション「AokiApp NFT」を開発し、ファイナリストに選ばれました。
ETHGlobal Tokyoとは
2023年4月14日から16日の三日間に渡って東京・虎ノ門で開催された、ETHGlobalが主催する世界的なハッカソンイベントです。今回は、世界各地から1500人以上もの参加者が集まり、 Web3 技術に関する合計311個のプロジェクトが提出されました。そんな中、当社製品「AokiApp NFT」が11のファイナリストプロジェクトのうちの一つに選出されました。
オンチェーンNFTコレクション AokiApp NFTとは
AokiApp NFTは、PCA(主成分分析)による画像圧縮技術を取り入れた、オンチェーンNFT(Non-Fungible Token; 非代替性トークン)コレクションです。一般的に、NFTのメタデータをブロックチェーン上に保存するオンチェーンNFTでは、画像等のサイズが大きいデータをブロックチェーン上にそのまま保存するため、ストレージ量が大きくなってしまうという問題点がありました。AokiApp NFTでは、PCAによって圧縮した共通データのみをブロックチェーン上に保存するため、NFTをどれだけ発行しても、ストレージの使用量はほとんど増加しません。また、大量に発行するほど、NFTコレクション全体での圧縮率が向上するため、大量に生産するNFTとの相性が良いことも利点の一つです。
画像データは、PCAを用いて計算した主成分ベクトルと主成分の大きさの積和で表現することができます。AokiApp NFTでは、PCAの主成分ベクトルをブロックチェーン上に保存し、主成分の大きさをトークンとして発行します。購入者は、そのトークンを買うことで、主成分ベクトルの大きさを調整し、自分好みの絵柄を作成することができます。試しに少量を購入することもでき、多く購入することで表現力を向上させることもできます。AokiApp NFTはこのような「ベクトルを買う」という新しい体験を提供します。
本ハッカソンでは、 15,000 枚の青木の顔画像を学習し、主成分を抽出し、その主成分ベクトルをトークンとして発行するとを実証しました。
今後、データセットの改良、アルゴリズムの実装を行い、ベクトルトークンの販売を行う予定です。また、他の事業者が同様のNFTを制作するための支援サービスを提供する予定です。