暗号資産には以下のような問題点がありました。
- 資金洗浄に使われる可能性
- ウォレットの管理のコスト
- ウォレットのセキュリティ
資金洗浄に関して、これを防ぐために、KYC を行いますが、これにも問題があります。
- 顧客サイド
- 身分証明書のコピーが面倒
- プライバシーの面で心配
- 事業者サイド
- 偽造を本当に見分けられるのか?
- システム構築コスト
- 顧客情報の管理コスト
- 確認の人件費
マイナンバーチェーンでは、政府が発行した本人確認書類に入っている電子証明書をアカウントとして使います。 これにより、上記の問題を一気に解決することができます。
日本では、本人確認書類として、マイナンバーカードを利用しています。 今後、海外のカードにも対応する予定です。
マイナンバーチェーンを作るにあたり、マイナンバーカードを読み取るためのアプリケーションも作りました。 マイナンバーカードの通信を WireShark でリバースエンジニアリングすることで、通信プロトコルを一から実装し、 ウェブブラウザ上で電子署名を作成するといったことができるようになりました。
マイナンバーカードのリバースエンジニアリング、スマートカードデーモンの制御、マイナンバーカードの読み取り、APDU のパケットのパース、ブラウザとデーモン間の RPC、排他制御、外部アプリケーションから読み取りを簡単に行える API などを実装しております。
技術スタック
- Substrate
- React
- Rust
- ISO/IEC 7816
- スマートカード
- APDU
- NFC
- JSON-RPC